2021年09月03日
今回は、デイケアで行っている作業活動についてのご様子を紹介させていただきます。
デイケアでは様々な作用活動を利用者様それぞれに目的を持ちながら提供させていただいております。注意・集中力の向上、構成能力の向上、空間認知能力の向上等の脳機能の活性化を図る目的や作業を通して、対人関係の再構築や自己肯定感の再獲得、コミュニケーション手段等様々です。
元々人形作り等の細かい作業がお好きな利用者様がいらっしゃいました。しかし、デイケアでは体操や簡易的な作業しか取り組もうとせず、複雑な作業には消極的な様子が見られていました。元来持っている能力を発揮できる環境の再構築を行う意味でも普段は消極的な難しい作業を提供することにしました。今回、見本の作成とすぐそばに職員が寄り添い、不安な点があったらすぐに確認できる環境を整えた上で提供しました。最初は「難しいわよ」と消極的でしたが、作品が徐々にすすんでくると、自身で見本を見て行い、職員に確認しながら懸命に取り組んでいました。完成した作品は色鮮やかで細かい場所も非常に丁寧に作られており、満面の笑みで「すごいでしょ!」と喜んでいました。
これからも【できない】、【失敗する】といった体験より、【できる!】といった成功体験を一緒に共有しながら楽しく、自信をもって生活できる機会の提供を行っていきたいと思います。
OT 細井健吾