2016年10月21日
10月1日(土)、少し肌寒い日でしたが、当院駐車場にて初めてドッグセラピーを行いました!
今回はNPO 法人日本セラピードッグ協会さんにご協力いただきまして、2頭のセラピードッグにお越しいただきました。
初めての試みであり、また動物好きの患者さま、職員が多く、院内では数日前から楽しみにされているお声が聞かれていました。
当日も入れ替わり立ち替わり沢山の患者さまにドッグセラピーと触れ合っていただきました。
患者さまお一人おひとりに自己紹介をしてくださり、患者さまは自分のところに来るのを、セラピードッグを目で追いながら楽しみに待っていらっしゃいました。自身のところに来ると両手をのばし、溶けるような笑顔で話しかけたり撫でたりされていました。
溶けるような笑顔と申しましたが、普段も職員のお声掛けなどに笑顔は見られるのですが、それとは違い、普段よりもシワが深くなり、心の中にある愛情が滲み出るような表情でした。そういった普段とは違う患者さまの表情が見られる度に職員からは感動の声がきかれました。そのような連続にドッグセラピー中はとても和気あいあいとしつつ、日常では味わえないひと時となりました。
セラピードッグと言いましても、様々な定義・役割があるようです。セラピードッグ協会さんでは「セラピードッグと申しましてもさまざまな役割があり、医療分野のリハビリの手助けが出来る犬から、高齢者に楽しんで頂く犬までさまざまですが、私共は一般家庭で大切に飼われている家庭犬により、高齢者の方の心を癒して頂く事を目的にしております」、とされています。
ドッグセラピーの効果としては、認定NPO法人 日本レスキュー協会さんから「痴呆性高齢者に対するドッグセラピーの試み」という報告などがなされています。
内容としましては、アルツハイマー型認知症の10名の方に週1回のドッグセラピーを実施したことで、情意面や日常行動に良い変化が認められた、というものです。特に覚醒度、焦燥感、睡眠障害などの改善が顕著であったとのことでした
(詳細は日本レスキュー協会さんHPへ http://www.japan-rescue.com/ )。
当院の患者さまも覚醒度の向上や焦燥感の軽減が見られました。また、ある患者さまはドッグセラピー後、覚醒度の向上が維持され、普段は行われない将棋を長い時間さすなどの活動性、主体性の向上が見られました。
患者さまに良い変化が見られ、喜ばれた方が多くいらっしゃったので、可能であれば継続を検討していきたいと考えております。