2016年07月21日
7月のレクリエーション
7月に入り暑い日が続いたある日、患者さまとのお話の中でかき氷の話題が出ました。
そこで、夏を感じていただくこと、患者さまの記憶にある夏の思い出を共有する回想、気分転換などを踏まえ、かき氷会を行いました!
夏を感じていただくため、開催場所の4階に風鈴や提灯を飾ったり、団扇や夏に関連した写真などをご用意いたしました。
今回、懐かしさを感じていただけたらと思いまして、シロップにカルピスをご用意いたしました。
カルピスを見ると多くの方が「ああ!」「知ってるよ!」などの反応をされ、思い出す機会となっていたようでした。
少しお話をした後、実際にかき氷機を使って患者さまにも作っていただきました。
「男性は力強いですね~」と職員が言っておりましたら、普段からちゃきちゃきとされた女性患者さまが張り合うようにハンドルを一所懸命に回していらっしゃいました。
また、他の女性患者さまがたどたどしく行う様子を見て「私がしてやるよ!」など気遣う様子が見られました。
こちらのお写真の女性は、はじめ座ってハンドルを回していらっしゃったのですが上手く回らず、自ら「立ったほうが良いわね」と、意欲が出て椅子を引いて立とうとされたところです!
氷が溶けてしまうので、出来た方から召し上がっていただきました。
皆さまは一口召し上がると「美味しい!」と口を揃えて仰っていました。
会の中では患者さまから自然と話題がわきました。
ある男性患者さまは「昔はかき氷なんて食べられなかったなぁ。祭で20円くらいしてね、小遣いだけじゃ食べられなかったよ」としみじみとお話しされ、さらにそれを繰り返し仰っていました。
その話し方や繰り返し仰る行為に、昔を懐かしんでその時の様々な感情を思い出していらっしゃる様がありありと感じられました。
こうした自発的な会話の増加は、実物が目の前にあること、それらを用いて実際にかき氷を作る・食べるなどの行為を行うことでただ話すだけの時よりも五感が刺激され、思い出すことや感じることが増え、それが言葉となって表出されるのではないかと考えます。
来月の8月27日(土)は、よつば祭となっております。
午前中にはお神輿の練り歩きや三味線の演奏
午後には太鼓の演奏、盆踊り、出店など夏を五感で感じられる様々なものをご用意しております。
※ 祭りの写真は、平成27年度の模様です。
是非、ご家族の皆様にもご参加いただき、ご家族さま(患者さま)がより多くのことを感じて表現できる機会に一緒にしていただければと存じます。
多くの方のご参加をお待ちしております。
作業療法士