2016年07月17日
7月の園芸活動
6月の後半頃よりよつば農園ではミニトマト、ナス、キュウリの苗が成長し、実を付け始めました!
そこで今回は野菜の収穫のために畑へ向かいました。
畑には黄色と赤のミニトマトが10個以上、大きなきゅうりが2本、小さなナスが数個できていました。
予想以上の収穫に患者さまだけでなく職員も大盛り上がりでした。
せっかく美味しそうな野菜がとれたので、急きょ食べてみることにいたしました。
患者さまからも「きゅうりは塩もみだね」というお声がきかれ、栄養科にもご協力いただき、きゅうりの塩もみ作りが始まりました!!
定食屋さんやドライブスルー、お寿司屋さんで勤めた経験のある患者さまにきゅうりを切って頂きました。
近くで見ていた男性患者さまは目を見開き感嘆の声をあげていらっしゃいました。
その男性患者さまには塩もみをしていただきました。
やや片麻痺のある方でしたが、この時は両手を使って頑張ってくださいました!
お皿にキュウリと2色のミニトマトをのせ、いただきました。
とれたてでキュウリはしゃきしゃきとし、とても美味しかったです!
患者さまからも自然と笑顔があふれたり、夢中になって召し上がる様子がみられました。
当院の作業療法では、病院という非日常的な空間・生活の中でも家に戻ることを視野に入れ、普段の暮らしに近い環境をつくり、患者さまの動作や発言が多く表出され主体的に生活できることを意識して関わっております。
病院としての園芸活動では、苗を植える、肥料をあげる、草取りをする、というように長期的に継時的なプログラムを考えてはおります。
しかし、認知症という状態では少し前のことを覚えたり思い出したりすることが難しくなり、野菜が育ってもそれを自身で育てたという認識が持ちづらく、達成感や充実感を感じづらくなることが考えられます。
そのため、「その時」の自然な生活の流れに沿って作業を行っていただくことで達成感や充実感を感じ、それらを通して自信や意欲が向上され、主体的に生活ができる状態になる方もいらっしゃると考え、日々作業活動に取り組んでおります。
7月に入り、暑い日が続いているので、曇りの日や比較的涼しい時間帯を選び、今後も継続的に園芸活動を行っていきたいと思います。
作業療法士